放射線治療を受けている方から、こんな声をよく聞いてきました。
「これって、治療のせいなんでしょうか」
「家では、どこまで様子を見ていいんでしょう」
「こんなこと、聞いてもいいのかな」
治療そのものへの不安はもちろん、日々の体の変化や、暮らしの中の小さな困りごとに、
一人で悩んでしまう方は少なくありません。
でも、その一つひとつを誰に相談していいか分からない。
そういう場面を、現場でたくさん見てきました。
放射線治療室で働いていたころは、目の前の患者さんお一人おひとりに、
できる限りのことをお伝えしてきたつもりです。
それでも、病院に来る前から不安を抱えている方や、治療が終わってからも一人で悩んでいる方には、なかなか届きません。
同じように困っている方は、きっともっとたくさんいる。
その方たちにも届けたくて、このブログを始めました。
このブログについて
放射線治療を受ける方が、治療の前・治療中・治療のあとに感じる体の変化や、
生活の困りごと、そして「見えない治療」だからこその不安を、
元放射線治療の認定看護師視点で整理しています。
放射線治療は、体の外からは何をされているのか分かりにくい治療です。
だからこそ、
「今、自分の体で何が起きているのか」「これは普通のことなのか」
が分からず、一人で抱えてしまう方が少なくありません。
このブログで書いているのは、たとえばこんなことです。
- 口内炎や皮膚のヒリヒリ、だるさなど、治療中の体の変化に、家でどう向き合うか
- 食事、入浴、通院、服装など、暮らしの中の困りごとをどう軽くするか
- どんなときに、病院へ相談したほうがいいか
- 治療のあと、体調が戻らずに不安なとき、どう考えたらいいか
副作用の名前を説明するだけでなく、その一歩先
——「今日、何ができるか」「いつ相談すればいいか」
まで、できるだけ具体的にお伝えします。
読んだあとに、次の一歩が少し見えるように。
それを目指しています。
私について
40代、元看護師です。
看護師として約15年、がん患者さんが多い病棟や、放射線治療室、抗がん剤治療室で働いてきました。そのうちの約5年間は、がん放射線療法看護認定看護師として、
放射線治療を受ける患者さんの症状のケアや、生活の相談に専門的に関わってきました。
今は現場を離れていますが、そのぶん、病院という立場では言いきれなかったことも、
ここでは落ち着いてお伝えできると思っています。
記事を書くときは、過去の経験だけに頼らず、国立がん研究センターや専門の学会など、
公的な情報も確かめながら書いています。
専門的に関わってきたからこそ、ここは大事だと思うところは、丁寧にお伝えしていきます。
つらさを、一人で抱えないでください
治療を受けていると、つらさや不安を
「こんなことで言っていいのかな」
と我慢してしまうことがあります。
でも、そう思うようなことほど、実は毎日の生活に大きく関わっています。
同じように悩む方を、たくさん見てきました。
あなただけの特別なことではありません。
そして、そばで支えるご家族へ。
ご家族だけで、すべてを背負う必要はありません。
現場でも、無理をされているご家族に「ご家族も休んでくださいね」とお伝えすることがありました。支える人が倒れてしまわないことも、同じくらい大切です。
このブログが、その不安を少しほどいて、次の一歩を選ぶための場所になればと思っています。
※このブログは一般的な情報をお伝えするもので、個別の診断や治療、受診の要否を判断するものではありません。症状や治療については、治療を受けている病院の主治医や医療スタッフにご相談ください。